とても論理的にアイデアを出す方法が書かれた本。
よくある悩みから解決方法を探りアイデアにつなげる方法から、日常のふとした事柄からアイデアを出す方法など、発想そのものより思考方法としてボクには感じた。
思考方法なので再現性も高いと思う。
忘れないように基本だけここに書いておこうと思う。
細かい事例などを知りたい方は、ぜひ本書を読んでほしい。
エジソンの事例は読んでいてとても面白かった。
3つのステップ
ボクが読んだ限りだと、この本で言うアイデアとは何かを変えるための方法のこと。
そして、目的、調査、発想の3つのステップがある。
- 目的はアイデアによって変える意味。
- 調査は過去、すでに歴史上発見されている変え方。
- 発想は実際に使用できる変え方。
この3つのステップは順不同で、調査や発想から目的を見つける事例も載っていた。
目的
目的はアイデアを使ってたどり着きたいゴールのこと。
方法としてCHANGEとSHARPが紹介されている。
CHANGEでは、変える前、変えた後、変える意味について。
SHARPでは、目的の具体性について。
今の状態の何が問題なのか、変えたい理由がはっきりすれば、望む結果もイメージできる。
変えた後を細かく考えておくことで、実際に使えるアイデアを見つけやすくなる。
調査
調査は過去の事例や似たような事例をもとに、目的に合う変更方法を探すこと。
方法としてPROBLEMとATTACHが紹介されている。
PROBLEMは、悩みの解決方法。同じような悩みであれば、細かい違いがあっても同じようなアイデアで解決できるかもしれない。
ただし、まったく同じ悩みでなければ微妙な違いがありアイデアの丸パクリはできない。
アイデアの内容を精査し、アイデアの使えるところだけを真似ることになる。
ATTACHは、組み合わせ。PROBLEMで見つけたアイデアから1つ真似すれば解決するようなことはほとんどない。いくつか良さそうなアイデアをみつけ、それらを組み合わせて使うことになる。
発想
発想は身の回りの当たり前から気づくこと。
方法としてQUESTとCONCERNが紹介されている。
QUESTは疑問に思うこと。身の回りのふとした事柄に疑問を持ち、どうしたらよいかを考えてみる。
CONCERNは自分のこととして考える。自分だったらどう思うか、どうしたいかとう主体性。
客観性では一般論しかでてこない。
アイデアが欲しいなら自分はどう思ったのかという感想が大切。
客観的に見るのはその後でも十分間に合う。
まとめ
アイデア発想方法はいろいろあるけれど、この本を読んで気づいたことは、アイデアが必要なときはだいたい変化させたいことがあるときということ。
部活の全国大会へ行く方法や、売上を上げる方法、生活習慣病改善なども基本的にはこのノウハウで足りる気がする。
部活の大会へ行く方法なら、練習方法を事例から調査し、実際に効果を期待できる練習に変えられるかも知れない。
売上を上げる為の方法は、正解までわからなくてもやってみる価値のある方法なら見つかられそう。
一発逆転できるアイデアなんて都合のいいものなんてない。
東大アイデアは、地道に考えてたどり着くようなアイデアを見つけるいい方法だと思った。
ボクもチャンネル登録者を増やすアイデアを考えなくちゃ。
タイトル | 東大アイデア |
著者 | 西岡壱誠 |
出版社 | 株式会社マガジンハウス |
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