ライトノベルを書きたい人の本:レビュー

ボクは物語を書きたい。
それはマンガでもいいし小説でもいい。
でもうまくかけない。
時々、ふと思いついていろいろ書いてみたものの、なんとなくしっくりこない。
Blogを書き始めたのも、文章力をあげたいという思いがあった。
これは結構長い間、ボクの課題だったりする。

そんなときに目に入ったのがこの本。

ほとんどは基本的なルールの話。
てにをはとか、起承転結や序破急という物語の構成やプロットの書き方など、基本がしっかり書いてある。
禁則処理など物書きなら必須だけど、知らないまま書いている人も意外といるんじゃないかな?
ボクには既に知っていた内容も多かった。
そんな中、一番参考になったのが推敲の話。

この本には、テーマごとに西谷史にしたに あや先生のコラムが入っている。

西谷先生は、あの女神転生の生みの親。
ボクには、文を書いていくうちに最初と最後で文体や表現方法がブレるという、物書きならみんな持っているのかもしれない悩みがあった。

その答えが書いてあった。

想像していたより、ずっととんでもない方法だった。

最初の1週間は、普通に書く。先生は1日に原稿用紙20ページ分も書くらしい。
そして2週目。なんと最初から全部読み直しながら書くそうだ。
修正のために書いたページがごっそり削られることもあり、ときには1ページしか進まなくなることもあるそう。
その代わり、書き終える頃には最初の数ページが100回以上書き直され、良いものになっているという。

ボクだって文章を書くことを甘く考えていたわけじゃないつもりでいた。けれど、全然甘かった。
凄いショックだったけれど、悩みの暗闇を抜け出す光が見えた気がして、清々しい気分になった。
この本を作っていただいた榎本秋先生とノウハウを開示してくれた西谷先生、ありがとうございます。

キャラクターの作り方や世界設定など、本当に基本的なことから書かれているこの本は、ライトノベルに限らず、これから物書きを目指す人にも役に立つことは間違いないと思う。
ただし、特別なノウハウや執筆者の体験談を期待している人には、ちょっと物足りないかもしれない。
この本の新板「新ライトノベルを書きたい人の本」も出ているそうだけど、こちらは読んでないので割愛。

必要な事以外余計なことも書かれていなため迷う心配もない。本当に何もわからない初心者への入門書としておすすめの一冊。

タイトルライトノベルを書きたい人の本
著者榎本秋
出版社成美堂出版
Amazonライトノベルを書きたい人の本
新ライトノベルを書きたい人の本
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