パソコンスペックの見方を知って、自分で調べよう!

 どーも、いがみです。

 

 パソコンは何でもできる反面、中途半端な機械です。パソコンが持っている能力によってできることがかなり変わります。

 やりたい事が持っているパソコンでできるのか?

 どんなパソコンを買えばいいのか?

 やりたい事に必要な能力は?

 自分のやりたいことはどんなパソコンでできるのか。

 スペックを読めればある程度自分で判断できるようになります。

 


スペックとは

 スペック(spec)とは英語のスペシフィケーション(specification)の略であり、仕様書のことです。

 工業製品の仕様書(カタログ)には製品の性能が書かれており、そこから性能のこともスペックと呼ぶようになりました。

 例えばテレビのカタログを見たことはあるでしょうか。

 画面のサイズやHDMI端子の数、消費電力など、テレビの性能が書かれています。

 これがスペックです。

 スペック = 性能

 と覚えてしまって良いでしょう。

 

パソコンのスペック

 パソコンで何かやりたい事があるとき、まずスペックを確認しましょう。

 スペックを確認することで、やりたい事ができるかどうかわかるようになります。

 スペックの例として今この記事を書いているパソコンのスペックを見てみましょう。

 ASUS EEEPC 1001HA

 わかりやすくする為パソコンの性能部分を抜粋しています。

  • 型番:Eee PC 1001HA
  • OS:lubuntu 18.04 32bit
  • グラフィックス機能:インテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター 950
  • CPU/チップセット
    • CPU名:インテル® Atom™ プロセッサー N270
    • 動作周波数:1.60GHz
    • 2次キャッシュメモリ:512KB
    • チップセット:モバイル インテル® 945GSE Express チップセット
  • メモリ
    • ビデオメモリ:最大224MB
    • 外部ディスプレイ出力:最大2,048×1,536ドット
      ※グラフィックス機能にメインメモリの一部を使用するため、実際に使用できるメモリ容量は約0.99GBとなります。
  • 記録装置 約160GB
  • グラフィックス機能:インテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター 950   

 正直、意味がわかりませんね。

 それはまだ、各項目の意味を知らないからです。

 では、これらの項目の意味を一つずつ見ていきましょう。

 

型番

 パソコンの名前です。

 このパソコンの情報を調べる時や、メーカーに問い合わせる時は、この名前を使います。

 では先程の例を見てみましょう。

  • 型番:Eee PC 1001HA

 『Eee PC 1001HA』がこのパソコンの正式名称になります。

 

OS(オーエス)

 人はパソコンの言葉がわかりませんし、パソコンも人の言葉を理解しているわけではありません。

 OSは、そんな人とパソコンの間に入り、情報のやり取りや作業を円滑にしてくれます。

 OSが人の代わりにやりたい事をパソコンに伝えてくれます。

 また、パソコンから情報をもらって、人にわかりやすく表示してくれるのもOSの仕事です。

 

OSの種類

 OSにはいくつか種類があります。

 有名なのはWindowsです。

 Windows7、Windows8、Windows10などは、Windowsのバージョンです。
 他にはMAC(マック)のOSX、Linuxなどがあります。

 例ではlubuntuというlinux系のOSで18.04というバージョンを使っています。

 ここではWindows以外にもOSがあるという事だけわかっていれば、変な失敗をしなくて済むでしょう。

 

CPU(シーピーユー)

 CPUはパソコンで一番大事なところですが、わかりずらいので細かく見ていきましょう。

 

CPUの役割

 パソコンで何かやろうとすると、実際の仕事はすべてこのCPUが行います。(注:例外もあります)

 CPUは、そういったいろいろな【仕事のやり方】をひとまとめにした部品だと思ってください。


 何か仕事が必要になるとCPUに情報が渡され、CPUが仕事した後の情報が私達に届きます。

 

CPUの種類

 CPUには種類があります。

 種類とは、ざっくりいうと【仕事のやり方】のまとめ方が違います。

 例えば、最新のCPUは以前のCPUより、【仕事のやり方】が効率的になっている場合があります。

 また、最新のCPUにまとめられている【仕事のやり方】の一部が、廉価版のCPUに入っていない場合があります。

 他には、【仕事のやり方】を減らして価格を安くした廉価版もあります。

 例を見てみましょう。

  • CPU名:インテル® Atom™ プロセッサー N270  

 インテルはメーカー名です。作っている会社ですね。

 Atomというのはブランド名です。

 他にはCoreシリーズや性能を抑えた廉価版のCeleronというシリーズもあります。

 Atomは省電力なモバイル用のシリーズです。

 ノートパソコンなどでバッテリーの消費を減らし、長時間使えるようにするのが主な目的です。

 N270はCPUの名称みたいなものです。

 ざっくり言うと、先程まとめた【仕事のやり方】ごとに名前をつけたようなものです。

 厳密には【仕事のやり方】以外もまとめられています。

 

CPUの数字の意味

 CPUの横にある数字は動作周波数と言って、【1秒間にできる仕事の量】を表しています。

 CPUの能力を表す単位はHz(ヘルツ)です。

 例を見てみましょう。

  • 動作周波数:1.60GHz

 1G(ギガ)は10億のことです。

 この例だと、【1秒間に16億回仕事のできるCPU】を表しています。

 

CPUまとめ

 CPUは、【仕事のやり方】をまとめた部品です。

 CPUの種類により【仕事のやり方】に違いがあります。

 【仕事のやり方】が効率的で【1秒間にできる仕事の量】が多いほど、高性能なCPUということです。


 例をもう一度見てみましょう。

  • CPU名:インテル® Atom™ プロセッサー N270
  • 動作周波数:1.60GHz
  • 2次キャッシュメモリ:512KB
  • チップセット:モバイル インテル® 945GSE Express チップセット  

 このパソコンは『1秒間に16億回以上の仕事』ができる『モバイル用のCPU』が使われているということです。

 2次キャッシュメモリやチップセットについてはここでは説明しません。

 これは厳密にはCPUの役割ではない為、説明すると混乱の元になると思うからです。

 ただし、重要なことなので記載だけ残しています。

 

メモリ

 メモリとは、【作業している情報を広げておく場所】です。

 単位はB(バイト)。

 例えば、マイクロソフトエッジやワードなどが本やノートだとすると、それを使う為に広げておく机の上がメモリになります。

 机の上が大きい(メモリが大きい)ほど、いろいろな本(ソフトウェア)を置けるようになります。

 スペックの例を見てみましょう。

  • メモリ
    • ビデオメモリ:最大224MB
    • 外部ディスプレイ出力:最大2,048×1,536ドット
      ※グラフィックス機能にメインメモリの一部を使用するため、実際に使用できるメモリ容量は約0.99GBとなります。

 例が悪かったのですが、とてもわかりづらい書き方がされています。

 これは、画面の表示など(ビデオ)で使う分メモリが減ってしまう為、誤解がでないようにするのが目的だと思います。

 実際には1GBのメモリが使われていました。

 先程の机の上に例えるとこうなります。

  •  机の上の一部(224MB分)をビデオ用にあらかじめ確保しています。
  •  実際に使える机の大きさは残りの0.99GB分です。

 今は2GBのメモリに交換しています。

 机の上が狭かったので、大きい机と交換したという事です

 

記憶装置

 記憶措置は、【作業していない情報の保管場所】です。

 単位はB(バイト)。

 HDD(ハードディスク)やSSD、SDカードやUSBフラッシュメモリなどいくつか種類があります。

 先程の例えで、メモリが机の上だとすると、記憶装置は引き出しやバッグです。

 引き出し(HDDやSSD)の中が広ければ、たくさんの情報をしまっておけます。

 また、バッグ(SDカードやUSBフラッシュメモリ)に情報をしまえば、情報を持ち歩くことができます。

 スペックの例を見てみましょう。

  • 記録装置 約160GB 

 このパソコンの記憶装置はHDDでした。

 このパソコンには、160GB分の情報を保存できるHDDが搭載されているということです。

 

グラフィック機能

 画面に情報を表示する為の機能です。

 他にも3Dグラフィックを表示したり操作する計算を行う場合があります。

 性能はほぼCPUと同じ表記がされ、画像専用のCPUとして使われています。

 【仕事のやり方】が画像や動画関係に特化しているCPUです。

 ゲームなど画面を高速で処理するためには、高性能なグラフィック機能が必要になるでしょう。

 スペックの例を見てみましょう。

  • グラフィックス機能:インテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター 950 

 このグラフィック機能の内容は以下のとおりです。

  • 名称:インテル® グラフィックス・メディア・アクセラレーター 950
  • 動作周波数: 133MHz から 400MHz
  • ビデオメモリ:224MB(パソコンのメモリと共通)
  • DirectX 9.0c対応、バーテックスシェーダー3.0対応(ソフトウェア)

 このパソコンのグラフィックス機能は、CPUに内蔵されており、非常に低能なものです。

 グラフィック機能を犠牲にして、消費電力を抑え長時間使えるようにしています。

 それでも、こういったブログの記事を書くのに不便はありません。  表示の綺麗なゲームや動画編集などをする場合は、もっとグラフィック機能が高性能な必要があります。

 しかし、ここでそれを説明すると一記事かけてしまうくらいの情報量があり、混乱してしまうでしょう。

 ここではパソコンの画面に、画像や動画を表示させる機能と覚えておいてください。

 インターネットを見たり、オフィスを動かす程度であれば、そこまで高性能である必要はありません。

 

まとめ

 パソコンスペックの主要な項目について、部品の意味や機能は把握できましたでしょうか?

  • OS:人のやりたい事をパソコンに伝えてくれる
  • CPU:実際に仕事(計算)をするところ
  • メモリ:作業している情報を広げておく場所
  • 記録装置:作業していない情報の保管場所
  • グラフィック機能:パソコンの画面に表示する能力。

 スペックの意味に重点を置いた説明なので、グラフィック機能など、ゲームがやりたい人には物足りない内容もあると思います。

 しかし、項目の意味がわかれば、やりたい事に必要なパソコンの能力自分で調べられるようになります。

 もし調べてもわからない事などあれば、わかる範囲で回答します。

 ツイッター@igamisatoshiから質問してください。

 

 以上、いがみでした。





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